8月の星空を撮る－ペルセウス座流星群

真夏のオリオン

時計を見ると3時半を回っている。流星群撮影もあと30分が限界かと思いながら東の空を見上げると、街明かりを反射した靄の向こうが明るくなり始めていた。月出だ。月齢27.4という細い月だが夜空を照らす存在感を示す。薄明が始まろうとしている山の稜線の上にはオリオン座が横たわる姿を見せていた
オリオン座の上にはヒアデス星団とアルデバラン、天頂近くにはプレアデス星団（昴）も顔を出している。左にはぎょしゃ座も姿を見せ、1等星カペラがひときわ明るく輝いた

真夏のオリオン

8月のペルセウス座流星群を夢中で撮影していると、いつの間にか冬の星座が顔を出している。赤道儀で恒星追尾による流星群撮影を継続しながら慌てて別のカメラで撮影した。三脚を構える時間が惜しいので手持ちで撮影した1枚
今年もまた真夏のオリオンに出会うことができた

この日の月出は02時40分、天文薄明は03時37分
短い夏の夜が明けようとしていた

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

20mm、ISO3200、f1.8、1/2秒、マニュアルWB、スターエンハンサー、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、手持ち撮影、揖斐谷
SONY α7M4 + FE 20mm F1.8 G

2023年8月14日03時34分

ペガススの四辺形に流れる　ペルセウス座流星群

ペガスス座β星は2等星のシェアト（Scheat）。放射点から流れた1筋の流星がシェアトを横切った。シェアトは天馬ペガススの前足の付け根にあたる
エメラルドグリーンからオレンジへと変わる美しい流星でペガススの四辺形の対角線に匹敵しようかという長経路だった

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

14mm、ISO1600、f1.8、20秒、マニュアルWB、LEE SP-31 ソフト №1、Raw
高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷
SONY α7RM5 + FE 14mm F1.8 GM

2023年8月12日23時37分