20191124 木崎湖畔からの鹿島槍ケ岳


α7RM2+TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD



深田久弥氏は名著『日本百名山』の中で、鹿島槍ヶ岳について次のように記している。

「この山は信州側から見るのがよく、・・・(中略)・・・信州側からはどこから見てもいいが、殊に印象的だったのは、糸魚川街道の湖のほとりを歩いていて、湖水の向うを仕切る前山の上に、二つの槍がスックと頭をもたげているのを見つけた時だった・・・(後略)・・・(深田久弥「鹿島槍岳」『日本百名山』1964年所収)。

長野オリンピック以来、通称「オリンピック道路」ができてからは、湖畔を通る車もなくこの景色に気づく人は少なくなった。
栂池高原、八方尾根へスキーに通い、後立山連峰へ頻繁に登るようになり、この景色を見つけたのはもう何年前のことだろうか。初めて鹿島槍ヶ岳を湖畔から見つけた時、ああ、ここなんだ、と足がすくんだ。

襟住まいをただして、いつまでも見入ってしまう景色である。








20191124 Dawn Purple


α7RM2+TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD



後立山連峰の主稜線に夜が明ける。
左から爺ヶ岳の南峰、中央峰、北峰。双耳峰が美しい鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰。右端が五竜岳。

幾度も足を運んだ後立山連峰の峰々。
その稜線は美しい。