20190805 盛夏・星景唐松岳 2

−北アルプス後立山連峰唐松岳−

(20190813 画像を追加)


SONY α7M3+TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)。
2019年8月05日03時04分撮影。
17mm、ISO6400、f/2.8開放、30秒露光、長秒時ノイズリダクションoff、高感度ノイズリダクションoff、後処理としてダーク減算、赤道儀で追尾撮影。










20190805 盛夏・星景唐松岳 1

−北アルプス後立山連峰唐松岳−


SONY α7M3+TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)。
2019年8月05日03時31分撮影。
17mm、ISO6400、f/2.8開放、30秒露光×2枚、後処理としてダーク減算、加算平均(αクリッピング)コンポジット、長秒時ノイズリダクションoff、高感度ノイズリダクションoff、PRO1Dプロソフトン(A)使用、赤道儀で追尾撮影。





 今年の伝統的七夕は8月7日。8月1日に始まったスターウィークのちょうど最終日にあたる。伝統的七夕の構図である「夏の天の川と上弦の月」が撮れることを期待して北アルプスに登った。
 梅雨明けは遅れた。今になってようやく盛夏がやってきた。雪解けも進み、高山植物が咲き乱れる美しい山稜に心は踊るが、猛烈な暑さと湿度が肌にまとわりつく。雲海はガスとなって湧き上がり、深夜になっても下がらない気温とともにいつまでも夜空を覆った。

 ガスの切れ間から時折、星空が顔を出すようになったのは月が沈んだ後の1時過ぎだったが、ガスが収まって満天の星空となったのは3時を回った頃。薄明が始まるまで残された時間は30分もなかった。

 画像は3時31分撮影。
 唐松岳の上に夏の大三角が輝き、天の川が美しく横切る。この日の天文薄明は3時16分。少しずつ夜明けが近づいていることが画像からもうかがえる。腰を下ろして見とれる間もなく、撮影を続ける。
 たえず雲が動くため、長秒間露光は不可。α7M3の高感度画質に信頼をおいて、ISO感度を上げて露光時間を30秒に抑える。

 中央が後立山連峰唐松岳、その右に連なる稜線は不帰ノ嶮。唐松岳の左にはガスに隠れた黒部市街、不帰ノ嶮の向こうには糸魚川の市街地の街明かりがぼんやりとわかる。

 撮影できたのはほんの短い時間だったが、それでも心の中には無数の星たちがいつまでも輝き続けた。

 長野県側は一面の雲海に覆われたが、富山県側は雲海とはならなかった。富山県・新潟県側はどんよりした空気を街明かりが赤く照らしている。湿度は高く、レンズヒーターを巻き付けていなかったら、たちまち結露に見舞われるほどだった。



               (20190810 篠田通弘  画像と記事は、順次追加の予定)


20190912画像を追加