白馬三山の上を通過するISS(国際宇宙ステーション)
マウスを重ねるとコメントが表示されます

撮影場所 長野県白馬村
撮影日時 2008年5月4日3時56分33秒〜3時59分20秒
撮影機材 Nikon D300 + Tokina
AT-X 124 Pro DX 12-24mm F4(12mmで使用)
撮影データ ISO200 f4 167秒露光 Raw 三脚使用


 昨日までの湿気の多いよどんだ空気が去り、乾いた空気が満天の星空を輝かせていた。この日は月の出が3時33分、月齢が28と好条件が揃っていた。天文には全くの門外漢ではあるが、ISSの通過は千載一遇のチャンス、とカメラをセットした。うまくすると、白馬三山と一緒に撮影できるはず。白馬三山撮影スポットとして人気のある橋の上だが、さすがにひっそりしている。この橋には街路灯が無く、星を見るには絶好のポイントである。2時頃から何枚か星空を撮ったり、日周運動を撮影したりしていると、3時頃には早くも朝焼けの白馬三山を撮影するためのマイクロバスがやってきて、ヘッドライトを照らして大勢を下ろし始めた。事情を説明するとライトを消して、これはチャンスと20名あまりが一緒にカメラを構えることになった。
 問題は通過角度。計算では最大仰角が56度で、5分間で通過してしまう。これを考えて、超広角レンズを選択し、縦位置にセット。はじめは日周運動を30分前から撮影し、その最後に通過するというタイミングを考えたが、3時半になって東の空がみるみる明るくなってきたので計画を変更。通過だけを露光することにした結果が、上の画像。ちなみに、ISSは西南西(画像の左)から見え始め、仰角最大が3時58分00秒、見え終わりは北東(画像の右方向)だった。大変明るく、美しく輝いて、あっという間に通過した。
 はじめての撮影にしては、なかなかと自己満足。どうかな。最初はJAXAが募集しているISS撮影記録へ投稿しようかとも思ったものの、未発表に限るとの条件のため、こちらのページを優先して投稿は断念。一緒に構えていた人たちはどうだったかな。思ったよりも高かったため、ため息やファインダー視野から外れてがっかりした声があちこちから聞こえた。今回はどこかには捉えられるはずと、超広角レンズを使用したが、クリノメーターを用意して、最大仰角の見当を付けてからカメラの角度を決めた方がよかったかもしれない。またの機会があるかどうかはわからないものの、もしあったら覚えておきたい。