2019年 濃尾平野の夜明け

SONY α7M3 + Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
16mm、ISO400、f4、4秒露光画像を1238枚比較明コンポジット(約83分間の露光時間相当)、ホワイトバランス3600K、Raw、2019年1月1日04時23分~05時49分撮影。

金生山明星輪寺の除夜の鐘が終わり、静かに元旦を待つ静寂に星は上る。明るいのは三日月、その下に明けの明星(金星)、そして後を追うように土星。5時半を過ぎると東の空が白み始めた。








季節は夏から秋へ

SONY α7M3 + FE 24mm F1.4 GM
24mm、ISO400、f1.4、30秒×4枚、ホワイトバランス3900K、Raw、赤道儀使用、2018年11月1日23時24分~23時26分撮影。

夏の天の川が西へと沈み、秋の天の川が主役となったこの夜、新しくGMに仲間入りをしたFE24mmF1.4GMを開放で撮影する。さすがGMの名を冠するだけあってサディタルコマ収差も少なく、星景撮影の定番レンズと言っても過言ではない。








ウィルタネン周期彗星と昴、流星の競演

SONY α7M3 + FE 24-105mm F4 G OSS
50mm、ISO3200、f4、20秒、ホワイトバランス3900K、Raw、赤道儀使用、2018年12月15日21時14分撮影。

ふたご座流星群の夜空にウィルタネン周期彗星(46P)がやってきた。流星を捉えられるかどうかは運任せ。エメラルドグリーンの肉眼等級まで増光した彗星と流星のコラボレーションの撮影に成功した。






2018年12月度~2019年1月度

αAcademy「篠田通弘の写真講座」(ソニーストア名古屋)すべて終了しました!

ご参加いただいた皆さんに心から感謝いたします。
ありがとうございました。




このページ冒頭の3点は、1/14「星景・星野写真レタッチ講座(RAW編、テキスト付)」でRaw現像からレタッチして作品化のワークフローを例示した作品です。

2018年1月から担当させていただいた αAcademy「篠田通弘の写真講座 星撮影講座」は2019年1月までに計9講座行いました。このほかに「金生山ヒメボタル撮影講座」も含めると、これまでに10講座を担当させていただいたことになります。

αAcademy の受講料は決して安くはありません。
高い受講料を払っていらっしゃる皆さんに、どうしたら受講してよかったと思っていただけるか、それをずっと考えてきました。

「星撮影講座」で座学の他に撮影実習ができることが望ましいことは言うまでもありません。が、なんと言っても天候に左右されすぎます。一般のネイチャーフォトであれば、曇りの日や霧の日、雨の日ならではの景色があり、それをどう撮るかということになるのでしょう。しかし星撮影では、雨の日はもちろん、曇っていても、快晴の夜でも満月に近い月が出ていては、思うような撮影はできません。撮影実習を組むことは困難で、どうしても座学だけにならざるを得ず、撮影は皆さんにお任せするしかないことになります。

私が星撮影講座をさせていただく意味があるとすれば、ガイドブックやテキストを制作して参加者の皆さんにお渡しし、後で振り返っていただき、ご自身の力で星撮影に挑戦していただけるようにすること。そして、これからのフォトライフにいささかでもお役に立てるようお手伝いさせていただくこと、それに尽きるのではないかと思います。そんな思いから、すべての撮影講座でガイドブック・テキストを制作して皆さんにお渡しすることを始めました。

12/8・1/14と両日にわたって行った「星景撮影への誘い-α・RXで撮る星のある風景撮影講座-」は、第1回を座学、第2回講評では皆さんの作品をお互いに紹介しながら勉強させていただく方式としました。この手順で撮れば必ず星空は撮れる、と自信を持ってガイドブックを制作はしたものの、一抹の不安の中で1/14の講評を迎えました。

講評会では、参加者全員がご自身の「星のある風景」作品を持参され、大変驚きました。
「初めての星空でしたが、ガイドブック通りに撮影したら星空が撮れました」とおっしゃっていただいたことなどは、私としても講師冥利につきることでした。
町中のご自宅のベランダから撮られた星空など、私が若かった頃に「星が写っていた!」という感激の初心を思い起こさずにはいられないものでした。
皆さんのご努力に心から敬意を表する次第です。


これまでに担当させていただいた星撮影講座(金生山ヒメボタル撮影講座を除く)とガイドブック・テキストは次の通りです(ページ数には表紙を含む)。

2018年1月27日  星撮影講座1「三脚で撮る星景固定撮影入門」(テキストA4判、32ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年1月27日  星撮影講座2「ポータブル赤道儀で撮る星野追尾撮影入門」(テキストA4判、32ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年4月14日  星撮影講座3「4月こと座流星群撮影講座」(テキストA4判、40ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年4月14日 星撮影講座4「星景・星野写真レタッチ入門」(テキストA4判、54ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年8月4日  星撮影講座5「三脚で撮るペルセウス座流星群」(テキストA4判、52ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年8月4日 星撮影講座6「ポータブル赤道儀で撮るペルセウス座流星群」(テキストA4判、44ページ、インクジェットプリンターで印刷・自家製本)
2018年12月8日
  ・ 2019年1月14日 
星撮影講座7「星景撮影への誘い-α・RXで撮る星のある風景撮影講座-」(ガイドブックB5判、58ページ、オンデマンド印刷・無線綴じ)
2018年12月8日  星撮影講座8「星景・星野写真レタッチ講座(JPEG編)」(テキストB5判、48ページ、オンデマンド印刷・無線綴じ)
2019年1月14日  星撮影講座9「星景・星野写真レタッチ講座(RAW編)」(テキストB5判、48ページ、オンデマンド印刷・無線綴じ)



ガイドブック・テキストの総ページは 408ページ です。

1年を振り返って、今更ながらよく作ってきたと思いますが、まだまだ私の力不足により不十分な点が多々あります。
今後改訂を重ねていく所存です。

1/14のセミナー修了後のことです。
SONYストア名古屋の1Fで、ストアのスタイリストと今回使用したガイドブック・テキストを見ながら話をしていると、お客様から「その本はどうやったら手に入るのか。Academyに申し込もうと思ったけれど、申込が終わってしまっていたのでどうしたらいいか。」とお尋ねをいただきました。

実はガイドブック・テキストは参加者の人数分だけしか印刷・製本していません。
執筆制作から印刷所への入稿まで膨大な時間と労力を費やして一人で制作していますが、すべて篠田通弘の自費負担によるものです。ガイドブック・テキストはAcademy受講者だけに無料で差し上げているものです。

著作権者は私ですので、ご希望が多いようでしたら増刷は可能ではあります。
セミナー終了から一定期間が経過した分については、増刷することも検討したいと思います。
ご希望がありましたら、ご連絡くださるようお願いします。

またAcademyで皆さんとお目にかかれる日をお待ちします。
またSONYのα、RXユーザーの方でまだAcademyにご参加されていない方は、是非一度お申し込みください。
心からお待ちします。


                                                 ( 20190116 篠田通弘 )








篠田通弘の写真講座(12月~1月度)開講のご案内

20181208 αAcademy
「篠田通弘の写真講座 星景撮影への誘い-α・RXで撮る星のある風景撮影講座-」
-SONYストア名古屋-




冬は1等星が最も多く見られる季節です。オリオン座や冬の大三角など馴染みの星座や星たちが夜空を彩る季節です。
講座では「星空撮影に興味はあるもののどう撮ったらいいかわからない」「星空を少し撮ってはみたけれどうまく撮れない」、といった皆さんに向けて易しくわかりやすい「はじめの一歩」をレクチャーします。
2時間の座学で星空撮影の基本を学び、約1か月後に皆さんが撮られた作品の講評を通して、よりよい撮影法を学びます。

参加される皆さんに向けて、ガイドブック『星景撮影への誘い-α・RXで撮る星のある風景』を作成しました。篠田自費制作の渾身のガイドブックです。

B5判58ページ、オールカラー、表紙135㎏コート紙、本文110㎏マットコート紙、オンデマンド印刷、無線綴。

 【講座詳細】

第1回 2018年12月8日(土)11時15分~13時15分 座学 2時間
第2回 2019年1月14日(月)11時15分~12字15分 講評 1時間

 ☆詳細はこちら






20181208 αAcademy
「篠田通弘の写真講座 星景・星野写真レタッチ講座(JPEG編、テキスト付)」
-SONYストア名古屋-





星景写真データ(JPEG)レタッチを学ぶ講座です。
苦労して撮影した星空写真が「撮影した時にはもっとくっきり星が見えていたはずなのに・・・。」
「町明かりによってせっかくの星景・星野写真が・・・。」、こんなシーンをよく経験します。
その多くは日本列島の夜を照らす光害によるもので、残念ながら撮影時に避けることは困難です。
そこで講座ではJPEGで撮影した画像にレタッチを施し、撮影時の印象に近づけたり光害カブリを軽減し
て、星景・星野写真をより印象的に作品化する方法について学びます。
前半:レタッチの基本を学び、いくつかの基本テクニックをご紹介。
後半:前半のテクニックを用いて、皆さんに持参していただいたデータを実際にレタッチし作品化する実習を行います。

参加される皆さんに向けて、テキスト『星景・星野写真レタッチ入門-Jpeg画像処理の基本-』を作成しました。篠田自費制作のテキストです。

B5判48ページ、オールカラー、表紙135㎏コート紙、本文110㎏上質紙、オンデマンド印刷、無線綴。

 【講座詳細】

2018年12月8日(土) 14時30分~17時30分

 ☆詳細はこちら





20190114 αAcademy
篠田通弘の写真講座 星景・星野写真レタッチ講座(RAW編、テキスト付)」
-SONYストア名古屋-





苦労して撮影した星空写真が「天の川が撮影時の印象とは違う。」「町明かりの光害カブリによってせっかくの星景・星野写真が・・・・。」こんなシーンをよく経験します。
その多くは日本列島の夜を照らす光害によるものです。
講座では、JPEGに比べて情報量の多いRAWで撮影した画像の現像・レタッチにより、撮影時の印象に近づけたり光害カブリを軽減して星景・星野写真をより印象的に作品化する方法について学びます。
前半ではRAW現像とレタッチの基本を学び、いくつかのテクニックを紹介します。
後半ではそれらを用いて、皆さんに持参していただいたデータを実際に現像・レタッチを施して作品化する実習を行います。

参加される皆さんに向けて、テキスト『星景・星野写真レタッチ入門-Rawデータ処理の基本-』を作成しました。篠田自費制作のテキストです。

B5判48ページ、オールカラー、表紙135㎏マットコート紙、本文110㎏上質紙、オンデマンド印刷、無線綴。

 【講座詳細】

2019年1月14日(月) 13時15分~16時15分

 ☆詳細はこちら