『2017金生山姫螢』写真教室・ヒメボタル撮影
参加者の皆さんへの
Q&A
(4/6掲載)


写真教室参加許可証をお送りした方へ
欠席の場合は必ず連絡を


 『2017金生山姫螢』にお申し込みをいただきありがとうございます。

 金生山姫螢写真教室を開催して8年目を迎えます。
 開始当初は10人も集まっていただければ、という気持ちで始めた教室とヒメボタル撮影でした。おかげさまでご好評をいただき、4月1日消印で受付を開始しましたところ想定をはるかに上回る申込みをいただき、大変驚いています。
 これもひとえに皆さんの熱意の賜物と、感謝と敬意を表します。

 反響が全国に及ぶにつれ、『金生山姫螢』当日に初めて来山される方や、ヒメボタル撮影は初めてという方も増えてきました。中にはホタル撮影や星空撮影など夜の撮影は初めてという方も参加されるようになりました。
 そこで、昨年から直前見学会に続いて初心者向けのプレ・レクチャーを開催し、カメラの操作に不慣れな方に前もって基礎から勉強していただくようにしましたところ、今年は昨年の倍以上の方がプレ・レクチャーにお申し込みをいただいています。これも想定していなかったことでした。

 電話でも種々の問い合わせをいただきますが、これまでにいただいた問い合わせを含めて、初心者の方へのQ&Aをまとめてみました。どうか熟読の上、参考にしてください。

 『金生山姫螢』は一期一会です。ベテランの方から初心者の方までが一緒に撮影するという一期一会の出会いです。ベテランの方もご自分が初心者の頃を思い出して、初心者の方を温かい目で見守って助けていただけるようお願いします。皆さんが温かい気持ちで帰られることを願っています。

 『2017金生山姫螢』で皆さんとお目にかかれますことを、楽しみにしています。
                                                                (篠田通弘)


 【全般】


Q ヒメボタルは誰でも自由に撮影していいですか?
A 6月3日、10日両日とも22時開始のアルパ・コンサートの後に開催する写真教室を受講していただく必要があります。

Q 撮影者が写真教室を受講したかどうか、どうやって区別するのですか?
A 受講者には当日のみ有効の撮影許可証を渡します。必ず首から提げて撮影して下さい。

Q 2回とも申し込みましたが、1回目の許可証は2回目も使用できますか?
A 許可証は1回目と2回目は異なります。必ずその日に開催された写真教室を受講し、その日の許可証を提げて下さい。また昨年の許可証は使用できません。

Q 撮影中に許可証は確認するのですか?
A はい。撮影中に確認させていただきます。

Q 写真教室に事前申し込みをしなかったのですが、当日申し込みはできますか?
A 申し訳ありません。4月1日消印有効で受付を開始しましたが、直後に定員に達しましたので現在は受付は終了しています。

Q 6月3日、10日以外の日に姫螢を撮影することはできますか?
A 天然記念物保護のため、6月3日、10日以外の夜間立ち入りは禁止されています。

Q 見るだけだったら、他の日に立ち入ってもいいですか?
A 6月3日、10日以外の日の立ち入りは禁止されています。その2日間にご来山ください。

Q 「明星輪寺境内地は夜間立入禁止」と看板が出ていますが、仁王門から中に入らなければいいのですか?
A 金生山ヒメボタルは明星輪寺境内地に生息しています。境内地とは、仁王門から中を指すものではなく、バス駐車場看板から上を指します。「境内地は夜間立入禁止」の看板が出ています。

Q 夜間は自動車では上がっていけないということですか?徒歩ならいいのですか?
A 6月3日、10日以外、夜間は徒歩であっても立入禁止です。

Q 「金生山姫螢」以外の夜間立入が許可されている日はありますか?
A 12月31日除夜の鐘、1月12日初虚空蔵の両日は終夜参拝できます。


【直前見学会について】


Q 直前見学会は参加した方がいいのですか?
A 初めて参加される方は、参加されることをお勧めします。3日、10日と2回開催しますが、それぞれ観察・撮影場所は異なります。とりわけ10日は地形が複雑です。直前見学会でロケーションを把握した上で撮影場所を決めていただくことをお勧めします。

Q 直前見学会とはどんなことをするのですか?
A 明るい内に撮影場所へご案内します。そこで撮影ポイントを選び、使用レンズの選択、ピント固定などを行います。

Q 参加費はいくらですか?
A 無料です。

Q 直前見学会で場所取りはできますか?
A できません。また見学会終了後は撮影場所への立入を禁止します。


【初心者向けプレ・レクチャーについて】


Q 開催の趣旨は何ですか?
A 近年急速に写真教室・ヒメボタル撮影を希望される方が増えています。長年の経験を積んで参加される方の他に、中にはこれまでコンパクトデジカメでしか撮ったことがない方、今回初めてデジタル一眼カメラを購入された方、ホタルや星空など暗い中で撮影した経験がない方などを対象に、カメラの初歩をあらかじめ知っていただきたいということです。

Q プレ・レクチャーを申し込みましたが、付き添いも入れますか? また参加費はいくらですか?
A 申し込まれた人以外の付き添いの人もご一緒にどうぞ。申し込まれた方は資料代として500円をお願いします。


【写真教室・撮影について】


Q 自分はベテランです。過去にも写真教室を受講したことがありますが、今回も受講しなければなりませんか?
A はい。撮影には写真教室を受講していただく必要があります。

Q 撮影者○名として申し込みましたが、付き添いも一緒に参加できますか?
A はい。撮影者に限らず、どなたでも参加できます。

Q 参加費はいくらですか?
A 最初に行われる仁王門前のアルパコンサート会場で環境保護協力金として100円をお願いします(小学生以下は無料です)。コンサート終了後、写真教室会場(庫裏)で協力金100円と引き替えに撮影許可証を渡します。


 ※※機材について※※


Q 撮影に必要な持ち物は何ですか?
A デジタル一眼カメラ、三脚、ケーブルレリーズ、黒い布、ピント固定用の仮止めテープが必要です。

Q 自分は三脚を持っていません。カメラ本体、レンズに手ぶれ補正があるのですが、三脚が必要ですか?
A 1分ぐらい微動だにせずに手持ちできる自信があれば、必ずしも必要ないかもしれませんが、それは不可能でしょう。三脚は必ずご用意ください。

Q 三脚は何台使用してもいいですか?
A 1人1台でお願いします。たくさんの方が参加されます。三脚の足を互いに入れ合って使用していただきます。プレートをつけて2台のカメラを左右同時にセットすることもご遠慮ください。

Q 三脚使用上の注意はありますか?
A 暗闇での転倒を防ぐために、ペットボトルなどを三脚から下げておもりとしてください。三脚の耐荷重に注意してください。

Q ケーブルレリーズを持っていないのですが?
A ない場合は緊急避難として次の方法を行ってください。カメラのシャッターボタンを押す前にレンズを黒い布で覆い、シャッターを切った後に布を取り去る。これで手ぶれは防げます。ただ、できる限り用意されることをお勧めします。

Q デジタル一眼カメラは、デジタル一眼レフの他に所謂ミラーレス一眼カメラも使用できますか?
A はい、使用できます。ただし液晶ビューファインダーではなく、常時カメラ背面の液晶モニターが点灯するタイプのカメラは、黒い布で光を漏らさないようにする必要があります。

Q 適しているレンズの焦点距離はどれぐらいですか?
A 表現の意図にもよりますが、初めてヒメボタルを撮影される場合は焦点距離35o(35oフルサイズ換算、以下同じ)付近のレンズの使用をお勧めします。篠田がよく利用する焦点距離は、24o、28o、35o、50o、55o、58o、85o、105oです。今年のポスター画像は55o f/1.8のレンズを開放で撮影しています。

Q 1回目の場所と2回目の場所では、適したレンズは異なりますか?
A 全く初めての方がともかく撮れるように、ということで選んでみます。
1回目は比較的奥行きのある場所です。こちらは35oを主として、50o前後までをお勧めします。28oはやや画角が広すぎます。
2回目は狭い場所ですから、28oから50o前後の焦点距離のレンズをお勧めします。

Q ズームレンズと単焦点レンズではどちらが向いていますか?
A ズームレンズは暗いレンズが多いため、明るい単焦点レンズの方が向いているといえます。が、ズームレンズは必ずしも不適というわけではありません。今年のチラシの裏面画像は24−70o f2.8のズームレンズを開放で、35oの焦点距離で撮影しています。

Q 明るいレンズとは何ですか?
A 開放f値が小さいレンズのことです。f/3.5のレンズよりf/2.8のレンズの方が明るく、f/1.4のレンズはさらに明るいレンズとなります。レンズキットとして附属しているレンズはf/3.5−5.6というように暗いレンズが多くなっています。このようなレンズで撮れないことはありませんが、ヒメボタル撮影においてはできる限り明るいレンズが適しているといえます。できれば最低でもf/2.8よりも明るいレンズが望ましいです。

Q コンパクトデジタルカメラも使用できますか?
A ごく一部の機種を除いて、撮影は難しいです。また背面液晶が点灯するので、使用する場合も黒い布は必須です。デジタル一眼カメラを使用されることをお勧めします。

Q フイルムカメラを使用したいのですが、ヒメボタルは写りますか?
A フイルム撮影にはハードルが高いと思われます。まずフイルムはカラーネガフイルムの場合、「フジカラー NATURA 1600」などの使用に限られます。フィルムには相反則不軌があります。富士フイルムのデータシートを参照の上、撮影条件をよくご確認ください。事前に暗闇でテスト撮影されることをお勧めします。


 ※※光る機材は使用禁止※※


Q タブレットPC、スマートフォンで撮影できますか?
A それらでは写りません。また、機器自体が発光しますので使用しないでください。また携帯電話・スマートフォンの使用も控えて下さい。

Q 液晶モニターが光ってはいけないのは、他の撮影者の邪魔になるからですか?
A 違います。ヒメボタル発光の妨げになるからです。

Q なぜヒメボタル発光の邪魔をしてはいけないのですか?
A 天然記念物ヒメボタル成虫の命は数日間です。その間に必死に光を放って命をつなぎます。光、音など自然に存在しないものはすべて出さないようにしなければいけません。

Q 暗闇の中で手探りでカメラの操作をするのですか?懐中電灯、ライトを使用してはいけませんか?
A 上記の理由でライトの使用は控えていただくようお願いします。目を閉じて、手探りでカメラの操作ができるよう事前トレーニングをお願いします。
 3日は外灯が近くにありますから、そこへ移動して設定の変更・確認することができます。初心者の方はできる限り3日に参加していただくようお願いした訳がそこにあります。
 10日の撮影場所は山中です。全く明かりがありません。そのため必要な場合は、100円均一ショップにあるようなごく弱い光量のLEDライトを使用して、黒い布で覆った中で使用してください。ライトはあらかじめ赤いマジックで着色する、または赤色セロファン紙で覆ってください。光量が強い時はセロファン紙を幾重にも重ねて、光量を下げておいてください。

Q 暗闇の中でどうやってピントを合わせるのですか?
A オートフォーカスは作動しません。ライトで照らしてピントを合わせることも厳禁です。そのためできるだけ直前見学会に参加して、明るい内にピントを合わせてテープでピントリングを固定しておくことをお勧めします。

Q 都合があって直前見学会に参加できないのですが?
A その方には大まかにピントを合わせる方法について、写真教室の中で説明します。それに従ってピントリングを固定して下さい。


 ※※そのほか※※


Q 初心者ですが、前もってやっておくべきことはありますか?
A マニュアルやガイド本を見て、使用カメラ操作の基礎について確認をお願いします。
特に、

 1)オートフォーカスを解除してマニュアルフォーカスとする方法。
 2)プログラムオート、絞り優先オート、シャッタースピード優先オートを解除して、絞りとシャッタースピードをマニュアルで設定する方法。
 3)ISO感度を変更する方法。また、ISOオートを解除する方法。
 4)撮影直後に背面液晶モニターに再生画像が表示される場合、それを解除する方法。
 5)液晶モニターの輝度を最も暗くする方法。
 6)液晶モニターにヒストグラムを表示する方法。

このほかに、夜景・星景を撮影するなどして事前のトレーニングを必ずお願いします。また不安な方はマニュアルを持参してください。

Q 今年、ヒメボタルは光りますか?
A そればかりはヒメボタルに聞いてみるしかありませんが、光ってくれることを信じています。

Q 雨が降った場合はどうなりますか?
A 『金生山姫螢』は雨天決行です。雨降りでもヒメボタルは雨の当たらない、草や木ので光るようです。


【一般参加者にも共通することについて】


Q ライトの使用はできますか?
A 使用できません。外灯がありますから、金生山を上ってくるのにライトは不要です。

Q 撮影者が三脚を立てると一般参加者が見学するスペースはありますか?
A 一般見学者は22時開始のアルパコンサート終了後、ヒメボタルと陸貝について勉強していただきます。解説終了後は順に観察地へご案内します。見学者の方だけ、ゆっくりと観察していただくことができます。
撮影者はコンサート終了後に写真教室を受講していただきます。教室終了はおおよそ24時です。それから順に観察・撮影場所へご案内します。そこからは一般見学者と撮影者が譲り合って見学・撮影していただくようご協力をお願いします。

Q ヒメボタルを捕まえていいですか?
A 天然記念物保護のため捕獲は禁止されています。

Q 虫除けスプレーは使用できますか?
A ヒメボタルも生きています。保護のため虫除けスプレーや蚊取り線香などの使用を禁止します。虫除けのため長袖、長ズボン、団扇・扇子を用意してください。

Q 一般参加者ですが、携帯電話、スマートフォン、タブレットで撮ってもいいですか?
A 事前に写真教室に申し込まれた人以外は撮影できません。また、携帯電話、スマートフォン、タブレットなど発光する機器の使用はできません。

Q 山頂までは車で行けますか?
A 通行できますが、当日は早い時間帯に満車となります。山頂満車の場合は整理員の誘導に従って、中腹の駐車スペース、山麓の駐車スペースに止めて徒歩で来山してください。また深夜1時半までは車両の通行を禁止します。それ以前にお帰りの方は、山麓に車を止めて来山ください。

Q 金生山明星輪寺へはカーナビは誘導しますか?
A ほとんどのカーナビは案内ができません。よく「山麓でナビ終了となってしまった、どうしたらいいか」という問い合わせをいただきます。山頂の明星輪寺に至る途中に「金生山化石館」があります。ナビによってはこの金生山化石館ならば案内される場合もあるようです。不案内の方は、明るい内に一度ご来山ください。


−−−以下は写真教室参加者へのQ&Aと同じです−−−


Q  撮影せずに見るだけだったら、他の日に立ち入ってもいいですか?
A 6月3日、10日以外の日の立ち入りは禁止されています。その2日間にご来山ください。

Q 「明星輪寺境内地は夜間立入は禁止」と看板が出ていますが、仁王門から中に入らなければいいのですか?
A 明星輪寺境内地とは、仁王門から中を指すものではありません。バス駐車場から上を指します。「境内地は夜間立入禁止」の看板が出ています。

Q 夜間は自動車では上がっていけないということですか?徒歩ならいいのですか?
A 6月3日、10日以外夜間は、徒歩であっても立入禁止です。

Q 「金生山姫螢」以外の夜間立入が許可されている日はありますか?
A 12月31日除夜の鐘、1月12日初虚空蔵の両日は終夜参拝できます。