D500で星空を撮る−その2−
この時期にしては透明度の高い夜。
月が沈むのを待って赤道儀にD500を据える。
この夜組み合わせたのは、
D500 + AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED。
APS-Cで使うと画角は狭くなるが、レンズの美味しい部分だけを使うため描写は非常にいい。
収差を防ぐためF2.8まで絞っているが、もう1段開いても問題ないかもしれない。
ISO400、f2.8、2分間露光画像4枚を加算平均でコンポジット処理、赤道儀使用。
D500で星空を撮る
みずがめ座η流星群極大は1日あと。
例によって天候には恵まれないらしい。
4月こと群もダメだった。
まあともかく星野撮影のテストをと Nikon D500 を持ち出した。
課題は星野撮影にD500は使えるか、である。
APS-CフォーマットのカメラとしてはD300以来久しぶりの新規導入。
D300はときどきアシスタントをつとめてくれるkaho@はっぴーずへ早々と譲ってしまい、
D500の発売時期が延期となったため、しばらくAPS-C不在の状態が続いた。
やっとこれでフルサイズのD4s、D800と合わせて3台体制の復活。
APS-Cフォーマットで使うには、広角レンズの選択肢は限られる。
今回は手持ちのレンズから久しぶりにトキナー AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4 を組み合わせてみた。
Nikon D500 + トキナー AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4。
ISO800、f4開放、4分間露光、赤道儀使用。
長秒間ノイズリダクションoff、高感度ノイズリダクションoff。
コンポジット処理なしの1枚画像。
4分間の露光はさすがにダークノイズが目立つ。
可能なら長秒間ノイズリダクションをonにして、ダークノイズの減算処理を行いたいところだ。
まあそれでは撮影枚数がかせげないので、群流星撮影には不向きだ。
そこでRawデータを現像段階でアストロノイズリダクションをかけて軽減する。
これで目立つ輝点ノイズはかなり軽減される。
D500だがなんといってもチルト液晶が便利。
背の低い赤道儀にカメラを据え付け、おまけに天頂を向ける場合などは、
寝転がって画像の確認をしなければならなくなる。
チルト液晶はそんな時に抜群の機動性を発揮する。
トキナーレンズは初代の124。
124Uを経て現在は128へとモデルチェンジしている。
四隅の像の流れは見られるものの、古さを感じさせない描写はさすがである。
D800と比べても軽量であることは間違いなく、機動性を生かした用途に活躍しそうなD500。
今回のテストで星野撮影にも十分使えるという感触を得た。
さて、レンズをどうするか。
重量が増すのならAPS-Cのメリットが相殺されてしまう。
星野撮影では当面この124が活躍する場面が増えるだろう。