20141008 皆既月食−岐阜県大垣市金生山から−
18時08分〜21時41分に撮影した7枚の画像を合成。
月が地球の影を横切っていく様子がわかるだろうか。
月の出直後は大気の影響を受けてやや赤みがかっていた月。
皆既状態では鈍い赤銅色を放った。
2011年12月の皆既月食は山梨県清里で撮影した。
周りが凍りついた、寒い夜だった。
ガスストーブで涌かした珈琲で手を温めながら撮った。
短い皆既状態を逃すまいとレンズを交換し、必死でシャッターを切った。
今回は月の出直後の早い時間帯で、風も無く寒さは感じなかった。
しかも皆既状態が長く余裕のある撮影だった。
ときおり横切る雲に邪魔されながらも、食のほぼすべてを撮影することができた。
もう撮ることは出来ないかもしれないなどと、これまでは考えたこともなかった。
入院闘病生活を経験した今、その日がやってくることを初めて考えるようになった。
いつか確実にやってくるだろうその日が来るまで、撮り続けることができたら幸せだと思う。
5分間インターバルによる撮影
皆既食の始まる前の部分食の時間帯と、食の後半は雲が多くて月を遮った。
しかし幸運にも皆既食中は快晴に恵まれた。
今この時、どれぐらいの人が月を見上げているのだろうか。
顔も名前も知らない多くの人が一斉に月を見上げている。
考えただけでも素敵なことではないか。
金生山岩巣公園から撮影。
Nikon D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
皆既食中の月と天王星(右)
金生山は大垣市の市街地に近い。
町明かりを盛大に受けながらも、皆既食中にはその周辺の星が浮かび出た。
中でも月の右に天王星をはっきりと捉えることができ、驚いた。
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) + Ai AF-S TELECONVERTER
TC-17E II