|
|
白川村平瀬の白山公園線ゲート前は、5時半には長蛇の列。およそ20台の車が並んでいた。日曜日ですらこうだから、昨日はもっとすごかったことだろう。白水湖までの道路を確認した係員が解錠してくれたのが、5時45分。一路白水湖へ。降りてくる車がないため、みんな飛ばすこと飛ばすこと。写真右は登山口の休憩所。暑くなりそうだ。 |
|
|
登り始めが遅いだけに、たちどころに暑さが襲ってくる。白水湖畔ロッジに泊まるか、前日のゲートが閉まる前に駐車場へ入ることが出来れば、早朝出発が可能だが、仕事が終わってから車を走らせるというわけにはいかない。どのみち前日が無駄になる。うまくいかないものだ。登山道を登るとエメラルドブルーの白水湖が眼下に。楽しい道中だが、猛烈な暑さといつまでたっても白水湖が遠ざからないことにはうんざりする。 |
|
|
ブナの樹林帯を歩き、崩壊した登山道をロープを頼りにしながら登ると、大倉山主稜線に出た。そこには御前峰(左)と剣ヶ峰(右)の眺望が待っていた。大倉山最高点を過ぎて、やや下った所にある大倉山避難小屋で大休止。きれいな避難小屋だが、水場がないのが難点。そういえば、平瀬道は全く水場がない。林道などには全く出会わない自然あふれる登山道だが、この点が最大のネック。白水湖側が崩壊した稜線に出ると、そこにはお花畑が。右は高嶺松虫草。いつまでも梅雨明け直後のような気持ちでいたが、もう松虫草が咲いている。 |
|
|
ここでコンパクトカメラをザックにしまい、一眼レフを提げる。紅葉唐松や丸葉岳蕗。暑さにただただ閉口していたが、こうでなくっちゃという気になる。ここからは牛歩。今日はたどり着けばいいのだからと思うのだが、雷は大丈夫かなと不安も少し。奥は別山方面。 |
|
|
おなじみの伊吹虎の尾に下野草の向こうに見えるのは、白水湖。 |
|
|
雪渓の雪が溶けた跡の少しぬかるんだ登山道から急登へ変わる。この辺りからたくさんの花の出迎えを受けるカンクラ雪渓沿いの階段登りでは、深山金梅や稚児車の群落。背後は御前峰。こんな所に出くわしたら、ただでさえ遅い歩みがさらに牛歩に。 |
|
|
白山小桜や黒百合もたくさん咲いていた。黒百合、ひっそり咲いているように思ったら、いっぱい群生していた。御前峰をバックにまるでポーズをとっているみたいだ。 |
|
|
青の栂桜もたくさん咲いていた。右は黒百合。いつまで撮っていても飽きない程の群落。 |
|
|
階段の急登を過ぎて、溶岩台地に出ると、お花畑が広がっていた。白山小桜や深山金梅も初々しい。 |
|
|
白山小桜。雪が遅くまで残っていたからだろう、きれいな姿を見せていた。 |
|
|
今年は見られないとあきらめていた小梅尅垂フ花。室堂平で一株だけ見つけた。深山大文字草。 |
|
|
やっと、やっと到着した室堂。早速500円の生ビールを注文するが、これがあまり冷えていなかったことが唯一の残念。冷える暇もないほど注文が殺到したということなのだろう。 |
|
|
白山奥宮祈祷殿・参籠殿の後ろには御前峰。夕日に映える。西日に照らされる岩桔梗。 |
|
|
こんなに天気がいいもんだから、室堂ビジターセンター前は宿泊者がいっぱい。写真右は展望台から見たビジターセンターと御前峰。 |
|
|
ビジターセンター裏には伊吹虎の尾がたくさん咲いていた。東の空には月が。 |
|
|
夕食。2002年に改修されたばかりのビジターセンターの食堂にて。デザートがおいしかった。8時半の消灯を待って、センター前で三脚を立てた。写真右は月明かりに照らされた御前峰。
※平瀬道は豊かな自然を楽しみながら登ることのできる好印象の道だった。ただし、水場がないのが最大のネック。この日は各自2.5リットルを用意したが、耐暑登山でほぼ飲み尽くしてしまった。これはきつかった。すれ違う下山者も額に汗一杯だっから、それほど暑かったということだろう。室堂の生ビールが冷えていなくて残念だったが、生ビールが飲めるだけでも幸せで、贅沢を言っては罰が当たるというもの。
※3棟ある宿泊棟のうち我々はこざくら荘の1号室、1番だった。改修を機に完全予約制となった室堂だが、予約なしで宿泊する人も多いらしい。わかったことは、予約順に1号室から割り振られているらしいこと。予約なしの人は遅い番号の部屋になっているらしく、そこでは二段ベッドの上まで満員のようだった。1号室は、上はゼロで快適に眠ることが出来た。
|