金山(347.68m)
2005年3月26日
岐阜県各務原市各務野自然遺産の森より

レリーフの等高線は20m。スケールの単位はm。

天候の回復が早いという予想に反して、いつまでも小雨が続いていた。多分大したことはないだろうと、各務野自然遺産の森に車を置いて「健脚の道」を歩き始める。途端に雨が降り出して、どうしようかと迷っているうちにやんだ。今日は低山で藪こぎもなし、と安易に小さなザックを背負って、首には一眼レフを提げ、片手に三脚、片方の肩にカメラバッグ。あまり安易に考えると後で後悔したりするが、今日はどうか。写真左はタチツボスミレ(12時52分)。いつまでも寒いせいか、スミレもあまり見かけない。しばらく急登の後に尾根に出た(13時05分、写真右)。
なんてことない遊歩道を登って展望台に出た(13時18分、写真左)。八木山越しに濃尾平野が一望に見渡せる。ここで少し休んだ後、「大岩展望台」まで遊歩道をさらに歩く。道はしっかりして、危険な所はない(13時30分、写真右)。
下山路との分岐点を「大岩」へ進む(13時37分、写真左)。途中振り返ると、明王山が正面に見えた(13時45分、写真右)。少しずつ晴れ間が広がり始めた。大岩からの眺望を楽しんだ後、その先も踏み跡がついているのでもう少し歩くことにする。これまでの遊歩道とは明らかに違っていて、人もあまり立ち入らないようだ。所々岩稜の露出した尾根を歩くと、突然に巨大な露岩が立ちはだかっていて赤テープが下がっている。ここでカメラをしまい込み、露岩の北側に回り込んで尾根によじ登る。両手が使えないことに後悔しながらも、なんとかやり過ごす。
しばらく登ったピークに反射板が見えた(14時21分、写真左)。金山山頂である。山頂には三等三角点が埋設されている(写真右)。国土地理院の「点の記」によると、所在地は各務原市須衛字天狗谷2386番地となっている。こんな所に来る人もいないだろうと見回すと、ちゃんとプレートが下がっている。やっぱり来る人もいるんだ。
山頂からさらに先にも踏み跡があるが、今日はここまで。あの露岩をどうやって越そうかと思いを巡らせながら、早々に山頂を後にする(14時29分、写真左)。14時32分、問題の露岩。尾根に立ちはだかっている。しかし、よく見ると往路と反対の南側に赤テープが下がっている。こちらから見ると、南側にルートがあることがよくわかる。それならばと、南側を通過。
南側はなんということもなく道をたどって、尾根を見上げた(14時33分、写真左)。通過後振り返って見る(写真右)。こちらからは北側(写真の右側)の方が道のように見えてしまうので、注意が必要だ。赤テープの意味が初めて分かった。
写真左はアケボノアセビ。アセビと違って先端が赤くなっている。下山路への分岐に着いたのが15時10分だった(写真右)。
下山路も道はしっかりしている(写真左)。のんびりと下山。写真右は自然遺産の森に咲いていたショウジョウバカマ。一面のショウジョウバカマだった。15時35分着。
※健脚の道はのんびりと歩けるが、金山までは遊歩道とはいかない箇所がある。今回のような格好は不向き。金山の先も気になって、一度は行ってみたいものだ。ところで天候のせいか、今日はほとんど人と出会わなかった。春本番には、きっとにぎわう道に違いない。