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12日高速道路は少しの渋滞だけで13時頃茅野市に到着。尖石縄文考古館へ立ち寄ってから、今夏利用した唐沢鉱泉は既に満員だった為、かろうじて空いていた渋ノ湯ホテルに16時頃到着。1泊2食8000円の値段になぜか納得してしまう外観。道中の見事な青空に映える紅葉と八ヶ岳全景に高鳴っていた胸の鼓動が急速に静まってしまった。ここへ来て初めて25年前に宿泊した宿だと判明。あの時の疲れた体には極楽だった:けど、今回泊まってみて初めて秘湯と言われる所以がわかった。こんなだったっけ?記憶なんて当てにならないなぁ・・・。 |
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朝6時半出発。早朝ストーブを必要とするくらい寒かったが、空は青空が広がっていて今日も晴天間違いなしと確信。渋ノ湯の前の橋を渡って高見石小屋へ登山開始。苔むした岩や木々を見ながら登山と言うよりハイキング気分で歩く。まだ薄暗いがとても気持ちいい。前回の天狗岳登山でコリゴリした娘も、今回同行すれば良かったのに。前よりかなり楽だぞ。 |
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7時45分。いよいよ今回唯一の山登りらしき登りとなる賽の河原が目の前に広がる。これからゴロゴロした大きな岩を登ることになる。標高を稼いだところで振り返ると、遠く中央アルプス、御岳が見える。どちらも頂は冠雪。途中お地蔵さまが祀ってあり、その後の岩に碑文が書かれている。 |
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8時50分。高見石から白駒池を見る。高見石小屋はカフェテラス風な小屋で、ここでコーヒーと紅茶を飲んで休憩する。軽装の人たちをチラホラ見かけるが、この人たちはみんな国道299号を利用して来た人たちらしい。大きなザックを背負っている私たちがなぜか気恥ずかしくなる。小屋のトイレ使用料は30円。 |
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白駒池を左回りに一周する。白駒荘前でスカートにヒールの女性、カッターシャツにネクタイの男性、白駒池に浮かぶ数隻のボートを見るにつけ、観光地化された北八ヶ岳をヒシヒシと感じる。益々大きなザックを背負った私たちが場違いな所に居る気がしてきた。ここの喧噪を避けるかのように自ずと歩調が早くなる。 |
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秋の陽射しを受けて一面苔に覆われた溶岩や地面がとても美しく、目を奪われる。この景色は北八ヶ岳の象徴そのもの。同行者は遊歩道に三脚を立てて撮影しているが、観光客が途切れるのを待ちながらの撮影となるため、なかなか苦労をしている様子。それにしても本当にきれい。悠久の時を感じるひととき。 |
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青苔荘横のキャンプ指定地。カラフルな数張りのテントが秋の青空に映える。 |
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13時25分。いよいよ賽の河原の下りが始まる。難儀をした登りに比べると、下りは先の足場が確認しやすく、まだいいかも。とは言っても簡単には降りられない。中年になると平衡感覚が衰え下りに転倒しやすいらしいので、我々は要注意。もう誰にも遇わないだろうと思っていたら、年配の男性が一人で登ってみえた。後日の山行の下見とか。一人で黙々と登っていかれる姿に頭が下がる思い。ご苦労様です。m(_
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ここ八ヶ岳山麓は遺跡が一杯。昨日見学してきた尖石縄文考古館にも黒曜石でできた石器が多数展示してあった。大昔の人たちもこの道を通って黒曜石を探し求めていたのかとか温泉に入っていたのかなんてしゃべりながらブラブラ下りる。15時10分。渋ノ湯到着。 |