揖斐谷からペルセウス座流星群2017を撮る






 8月13日00時19分40秒撮影。

 月明かりに負けずに、ペルセ群特有の美しい流星が流れた。時間が早いので放射点はまだ東の空にあり、下の画像とは逆に流れていることに注意。

 願い事を言葉にする余裕もなく、ただ流星の夜にため息だけ残す。

                                        (20170816画像追加)








揖斐谷の夏6 −夜明けの流星−



8月12日〜13日はペルセウス座流星群極大の夜。
12日昼過ぎから一面の青空に、これは!と期待したものの、22時頃から雲が広がり始め、よくて雲量5、大部分は雲量8〜9という悪条件となった。
しかも月齢19.7という月明かりが邪魔をして晴れたとしても撮影に不向きな条件に加えて、薄明が始まる頃に再び青空が広がるというなんとも皮肉な夜。

この夜はSONYストア名古屋から若い人たちが3人揖斐谷に来てくれた。
いつもは「あっ、流れた!」と一人叫んでいるところ、この夜は計4名で観察と撮影。
一人では難しい流星カウントも行うことにした。
電波音声時計を用意し、誰かが「流れた!」と叫ぶとボタンを押して時刻を知る。
と同時に群流星か否かを判断して、メモ帳に記入。

また、これだけの数のカメラを空に向けていれば、流れさえすればどこかに写っているだろうという撮影態勢。

この夜は悪条件にも関わらず目視で11個の流星、うち群流星を7個カウントした。
撮影画像を確認すると、見逃している流星も多くて実数はさらに増える。
16日までに確定させて、国立天文台ペルセウス座流星群2017キャンペーンに報告の予定。

画像は8月13日04時23分47秒撮影。
中央左上にカシオペヤ座、右にペルセウス座。
放射点からペルセ群特有の、グリーンからオレンジへ変化する炎色反応が美しい流星が夜明けの空に流れた。
僕一人だったら、撮影を諦めてしまっていた時間帯かもしれない。
今年もまた美しいペルセ群に出会うことができて、幸せな夜だった。

SONY α7RM2 + FE 16-35mm F2.8 GM
ISO1600、f/2.8開放、5秒露光、赤道儀使用、Raw、現像段階でダークノイズ減算処理。

                                         (20170815記)







                                  (20170819集計表を追加)