20131105 オリオン座のぼる−揖斐谷−

急に冷え込んだ夜。日付が変わった頃に帰宅すると、オリオン座が山際から出ていることに気づいた。
季節は確実に冬に近づいていることを知る。
しっかりと防寒して、自宅横で撮る。
これでも街路灯が邪魔をして、本当の夜空にはほど遠いのが残念。
でもこれだけ見える、ということかな。
山に暮らしていると、こんな時に幸せを感じる。
実に得がたい幸せではないか。

最近思うことがある。
夜の闇で見えないものを見ようとして、至る所にこれでもかと灯りがついている。
しかし、そのために見えるものまで見えなくなってしまっている、とも言えるのではないか。

僕はいったい何を見ようとしているのか。
僕は何を感じたいと願っているのか。
夜空のオリオンに問いかけてみる。


閑話休題。

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 、ISO3200、F1.4、4秒間露光、赤道儀使用せず。ノートリミング。
新規導入した58mm f/1.4、開放で撮っているにもかかわらず、サディタルコマ収差がほとんど見られない。
周辺にも、である。
このレンズの醍醐味は、85mm f/1.4では被写体までの距離が稼げない時などの、ポートレート撮影にあると考えていた。
現にシビアなピント面からとろけるようなボケ味は、開放からカリカリのレンズでは決して味わうことはできないこのレンズならではのものだ。。
では星景写真にはどうか。
結果はご覧の通りで、感嘆のひと言に尽きる。
使いこなしは難しそうだが、なくてはならない1本になりそうな予感がしている。





アンドロメダ銀河−揖斐谷−

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 、ISO3200、F1.4、4秒間露光、赤道儀使用せず。ノートリミング。





カシオペア座とペルセウス座二重星団−揖斐谷−

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 、ISO3200、F1.4、4秒間露光、赤道儀使用せず。