201308 ペルセウス座流星群を撮る−揖斐谷−

ペルセ群がやってくると、お盆の季節が訪れる。
今年のように猛暑が続くと、立秋などは死語になっていくのではないかなどと心配になるが、今年もペルセ群はやってきた。

揖斐谷はすっきりしない「晴れ」の日が続いていた。
湿度が高く、トンネルの中もじめじめして、まるで梅雨の延長のような毎日が続いていた。
これでは流星群など夢のまた夢とあきらめかけていたところ、極大の前日から極大日にかけて見事に晴れた。
澄んだ空気の中、天空には秋の銀河が横たわっていた。

2日間続けて深夜から明け方まで揖斐谷から撮影。
膨大な撮影データはまだ整理途中なので、とりあえず1点をあげた。
カシオペア座とアンドロメダ銀河の間をぬって、放射点から経路の長い流星が流れた。
ペルセ群は色の変化が美しい。
炎色反応によって、緑から赤へと変化しながら流れていることがわかる。

僕は、この夜のことを忘れないだろう。
僕の心の中を照らして、流星は流れ続けた。
明け方は寒さで震えるほどだったが、心の中は温かかった。

赤道儀を使用して撮影、コンポジット処理なし、の1枚画像。