201112オリオン座と皆既月食(山梨県清里にて)

翌日に大町で撮影が入っていたため、安曇野付近で撮影を予定していたが、空一面に雲が広がり雪間で降り出したので南へ下る。
皆既月食が始まると、凍りつくほどの冷たい夜空一面に星空が広がった。
赤い皆既月食は冬のダイヤモンドの中、オリオン座の右上に輝いた。
忙しさにかまけて、やっとのUP。


星野写真を記録するために、コンポジット処理がよく使われる。
しかしこの場合は、皆既の満月が軌跡により楕円となってしまうため、今回は「高感度+明るいレンズ+短時間露光」の1発撮影。
Nikon D3s+AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G、開放で使用。
それにしてもこのレンズは開放でもサディタルコマ収差がほとんど発生しない、秀逸なレンズだ。
オリオン大星雲M42の光芒と、オリオン座左の銀河も見事に記録されている。
2011年も最後になって、ようやくこのレンズの真価が発揮された。渾身の1枚。