201105 星空が恋しくて

春は霞の季節ということはわかっているが、大量の黄砂には閉口。
黄砂が収まったかと思うと、この前線の大雨。
13日早朝の水星・金星・火星・木星の大接近は、近場の山へ深夜登ってと考えていたが、まずだめだろう。

画像は8日深夜、自宅横で固定撮影したもので、ISO3200、F1.4開放。
Nikon D3s と AF-S NIKKOR f/1.4G の組合せで、初星空撮影である。
右下の明るい星はうしかい座の1等星アルクトゥールス。
北斗七星からのびる春の大曲線を彩る。

F1.4開放では若干の周辺減光は認められるものの、信じられないほどの良好な画質である。
赤道儀を使用せずに固定撮影とは信じられないほどの星が写し出された。
特質すべきはサディタル・コマ収差の少なさだ。
点光源を撮影すると、周辺部分にコマのようなフレアが一般に認められるが、レンズ中心部分と周辺部分の差はほとんど認められない。
常用レンズとして使用することの多い AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED はへたな単焦点レンズを凌ぐ性能をもっているが、その35mm域をはるかに凌駕している。
夜空に輝く星たちは、究極の点光源。
点を点として写すことの出来るこのレンズの底力を見た思いだ。