20090205 天空を高速で移動するルーリン彗星を揖斐谷の夜空に探す(画像にマウスを置いて下さい。アクティブコンテンツを許可してご覧下さい。)

※ルーリン彗星がやってきた。
この彗星が発見されたのは一昨年、発見した台湾の鹿林(ルーリン)天文台にちなんでルーリン彗星と呼ばれる。
ルーリン彗星は地球と火星の公転軌道の間を抜けていく軌道となり、前回の地球最接近は旧石器時代、つまり数万年前と考えられている。
もう二度と見られない彗星である。ひょっとすると人類にとっても、かもしれない。
さて2月5日4時30分南東の空を探した。
月はとうに沈んでいて観測には好都合だが、なんといっても南の方角は町のある方角。町明かりが邪魔をする。
しかも山々に囲まれた揖斐谷だから、どちらにせよ山が立ちふさがる。コンパスとクリノメーターを手に、寒空をあちらこちらと移動して、何とか観察ポイントを見つけ出した。
三脚を立て、てんびん座に見当をつけてカメラでの撮影を繰り返してディスプレイで探す・・・・・・。いた!。
ルーリン彗星はてんびん座α星ズベン・エル・ゲヌビの直ぐ近くに迫っていた。
7日早朝にはてんびん座を上へ抜けているはず。
地球最接近は2月24日。その頃にはすでにてんびん座を抜け、おとめ座の中。明るさ4等級の肉眼彗星となると推定されている。
最接近数日後には早くもおとめ座を抜け、しし座へ移動し、3月上旬には明るさが6等級に減じて、肉眼では見えなくなる。
最接近の頃、赤道儀を使わずにイオンテールを撮影できるか、乞うご期待。

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