権現山(316.5m)
2006年2月18日
岐阜県岐阜市芥見東部クリーンセンターより

レリーフの等高線は20m。スケールの単位はm。

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低山は今が旬と、今日は岐阜市芥見の権現山へ。朝イチに梅林公園でフクジュソウを見てから東部クリーンセンターへ車を走らせた。クリーンセンター手前の貯水池横に車を止め10時29分出発。今日は2人ともデジタル一眼レフ持参だ。クリーンセンター方向へしばらく歩くと、登山口へ。もっとも標識も何もないが(写真右)。
2002年の山火事で焼失した山腹に急登が続く。植生復元の努力が今も続けられているが、山火事の後に展望がよくなったせいか、この山を訪れる人が増えている、という。山林の復元前に私たちの足跡で山を荒らしてしまうのではないか、と心が痛む。丸太階段は早くも崩れかかっていた(写真左)。やはりこのルートはあまり好ましくない。
急登だけにぐんぐん高度を稼ぐ。しばらく登るだけで、この眺望(10時47分、写真左)。百々ヶ峰の向こうには小津権現山が頂部を天に突き上げている(写真右)。
しばらくの急登の後、ようやく稜線の岩場に出た(10時54分、写真左)。眼下には長良川も見え始め、眺望の良さにしばし足を止める。この眺望が山火事の代償で得られたことには、やはり複雑にならざるを得ない。
北には能郷白山(写真左)。さらに甲賀三山の左には加賀白山も見える(写真右)。
ゆるやかになった尾根を登ると、権現社が祀られているピークが近づく(11時19分、写真左)。写真右は権現社。石灯籠には天和4年天和4年(1684)に芥見村施主篠田利衛門と刻まれている。
権現社でしばらく休んだ後、三角点のある山頂へ。権現社から三角点まではなだらかな稜線漫歩(写真左)。11時38分、山頂に到着(写真右)。山頂は権現社のあるピークほどではないが、なだらかな形状をなしている。アンテナが設置され、ベンチも置かれている。
山頂からの大展望。写真左は北アルプスの山並み。左が黒部五郎岳、中央が笠ヶ岳、その右に槍ヶ岳。写真右は乗鞍岳。
大きく迫るのは御嶽山(写真左)。ともかく息をのむ大展望に、感嘆の声の連続だった。山頂は誰もいなかったが、それでも何人かの登山者がここを訪れてはまた去っていった。
写真左は三角点。国土地理院の『点の記』によると、二等三角点で点名は「芥見」。所在地は岐阜市大字大洞字岩ヶ洞816−2番地で標高は316.52mである。ここから再び権現社にとって返し、そこでのんぴりと昼食。同行者がお昼寝タイムのうちに管理人はあちこちをうろうろ。なかなかおもしろかった。湯を沸かしてココアを入れて、のんびりしたひとときの後、再び山頂方向へ出発。写真右は岩稜。字名が「岩ヶ洞」とはよくいったものだ。
14時47分、巻き道へ(写真左)。結構急で、うっかりと足を踏み外しかねない道だ。昔はこんなんじゃなかったような気がする。もっともその頃は、誰も訪れようとしない山だったが。14時58分、東海自然歩道の老洞峠が見えてきた(写真右)。
15時06分、老洞峠から権現山を振り返る(写真左)。山頂からの展望と、今日の山行を振り返りながら、クリーンセンターと権現山を見上げたのだった(写真右)。
※下山後、大洞へ車を回して、如意山願成寺と中将姫誓願桜を見学した。如意山願成寺は真言宗智山派で、古い歴史を持つ寺院である。詳しくは後日の報告に合わせて紹介したい。もちろん誓願桜はまだ蕾もなかったが、国指定天然記念物である。桜の季節に一度訪れたいものだ。画像は仁王門と中将姫誓願桜。