2002年7月28日長野県白馬村より

アルペンロッジ岳都 白馬三山
和田野の森にある私たちの定宿アルペンロッジ岳都さん(写真左)。以前は都市銀行の保養施設であったが今は横川さんが経営してみえる。桧をふんだんに使用したテーブル・椅子などから当時のこだわりが伺える。朝外へ出たら岳都さん裏の木々の間から朝焼けの杓子岳が見えた。一年ぶりのご対面。黒菱林道へ続く岳都さんの前の道を上っていくと目の前に白馬三山・不帰のキレットが見えてくる。初めてこの景色を目にしたときは感激し、このまま引き返してもいいと思うほどだった。今年も周りの景色に目を奪われていると気付くと前方に牛の群れ。そうだ、ここで放牧してたんだ。自動車が近づいてもいっこうに動く気配なしの牛の群れに半ば諦めてノロノロ進んでいると、林道のあちこちに牛の食後の大きな落とし物。避けるに避けきれずそのまま進んだのはいいけれど、私の自動車は無惨なもの。翌日の帰りに洗車をしたが牛の落とし物は乾燥しきって洗車機だけでは落ち切らなく。自宅に着くや否や早速ぬるま湯で洗車した。うわ〜ぁ牧場の臭いそのものだぁ(>_<) 黒菱第3リフトに乗り黒菱平でグラードクワッドに乗り換えるため暫く歩くがその時も白馬三山はよく見える(写真右)。ガスがかかってこないうちに写真一杯撮らなくちゃ。忙しい。

五竜岳と鹿島槍ヶ岳 丸山ケルン
グラードクワッドに乗り、左手に見える五竜岳、その奥の鹿島槍ヶ岳に今年も感嘆の声をあげながら何枚も写真を撮る(写真左)。何度見ても感激する風景。今年初参加となった友達も感激してくれたかな?八方池山荘まではすぐ。7時半、登山届けを山荘に提出し、白馬三山を見ながら稜線コースを歩き出す。大勢の人が一気に歩き出すので、なかなか自分のペースで歩くことができない。今年は、登山道の至る所で高山植物を見ることができ、花の写真ばかり撮って、なかなか進むことができない。八方池を過ぎた辺りから登山らしくなり、だんだん辛くなってくる。扇雪渓を過ぎた樹林帯で同行者は誰一人として被害に遭っていないのに、いつも私だけ同じ場所で同じ枝に頭をぶつけてしまう。目から火花が出るほど撃った後で、そう言えば去年も撃ったなと気付くありさま。ズキズキする頭をなでながら、少しの雪渓歩きをして10時丸山ケルンに到着。視界が良ければ360度の展望だが、あいにくのガスで白馬三山や不帰キレットも少ししか見えない。記念に丸山ケルンをパチリ(写真右)。

ガスで見え隠れする唐松岳 ガスのかかった八方池
去年通った下の巻き道を今年は通ることができず、上のヤセ尾根を通る。下りてくる人たちも多く狭い尾根のすれ違いに難儀する。11時45分唐松岳頂上山荘到着。唐松岳もあいにくガスの中(写真左)。五竜岳や剣岳も見えない。みんなの体調を考え、山頂への登頂は控え、のんびり下りることにする。下り始めて下を見ると何かしら蠢く青の軍団。近づくに従い、それが地元の中学生の一行と判明。例のヤセ尾根ですれ違うこととなり、下りる私たちを優先させてもらうことにする。この時、中学生のこんにちは攻撃にあい、足下に注意しながら半ばうんざりして先を急ぐ。この一行をやり過ごしてから、やっとのんびり下りることができた。まわりの景色はガスの中で何も見えなくなっているので、花の写真を撮ることに専念する。15時八方池に到着した時はガスでまったく何も見えない(写真右)。グラードクワッドの最終時間に間に合うように下りは第2ケルンから湿地帯を回るコースを歩く。八方池山荘に到着して今年もソフトクリームを食べた。山で飲むビールも格別だけどソフトクリームもなぜかおいしいのよね。後はもうリフトに乗って下りるだけ。今日一日いい思い出になりました。ご苦労様でした。

*今回、秋に来た時の楽しみにということで唐松岳山頂を踏まなかったが、秋はいろいろな学校行事があり今回のメンバーが揃うことは困難だったため、未だお預け状態。来年リベンジなるか?