舟伏山(1040m)

2002年5月3日
岐阜県山県郡美山町谷合より

美山町谷合から最奥の神崎北山集落を抜け、あいの森広場の駐車場へ車を止める。道中、名前の如く舟を伏せたような山の姿が見え、数時間後にはあの頂上に立っているのかと思うと、胸がときめく。駐車場には既に多くの車が駐車している。ゴールデンウィークまっただ中だもんね。トイレの前あたりの石段から登り始める。
薄暗いスギ林の中を暫くジグザグに登り稜線に到着する。花粉症の私、もっと早い時期には絶対来られないわ。稜線に出ると辺りは明るくなり、朝日を受けた新緑が目に映るようになる。森林浴だぁ〜。
新緑が美しく、思わず大きな深呼吸をしたくなる。それぞれの登山客がつかず離れずの距離で新緑の山を楽しんでいる。それにしても本当に緑がきれいなこと。
桜峠。石仏が祀ってある。峠越えで通った道を見守り続けた石仏。夏坂谷入り口の尾根から登る、本来の登山道をたどると、いくつかの石仏が出迎えてくれるという。いつかはたどってみたいものだ。
桜峠を過ぎると、道は少しずつ急になり、程なくみのわ平へ到着。大変広い平坦地で、所々にカタクリの花が見られる。大休止にはもってこいの場所。みのわ平を過ぎた辺りからニリンソウやカタクリの群落など、いろいろな春の花が目を楽しませてくれる。思わず、カメラを取りだしてシャッターを切ってしまう。カタクリの花ばかり一杯写真撮っちゃった。
舟伏山の頂上は大変広く、大勢の登山客がいてもさほど気にならない。北には能郷白山を望むことができる。年によっては、まだ谷筋に残雪を見ることがある。さすが1600mの山だこと。南は伊勢湾まで望むことができる。以前初冬に来たときは、伊勢湾に浮かぶ数隻の船まで確認できた。石灰岩地形らしく所々ドリーネが見られる。娘がフズリナの入った石を拾って帰ってきた。娘は「花より化石」みたい。
下りは小舟伏973mを回るルートを選ぶ。小舟伏山周辺はニリンソウの大群落があり、またまたシャッターを一杯切ってしまう。花の舟伏山とは本当に良く言ったものだと納得してしまう。新緑はきれいだし、花も美しいし満足する山行きでした。